Asakusa Promenade

提灯の光が雨上がりの参道を染める。

夜明け前の雨で石畳が艶を持った瞬間を狙い、提灯の列が途切れない位置に立ちました。色温度を3500Kに固定し、朱色の飽和を抑えながら湿度を残しています。

霧が本堂の朱をやわらかく包み込む。

霧が動くたびに装飾の見え方が変わるので、ピントを手前に置いて奥のディテールを柔らかくしました。参拝客が現れる前に、三脚を使わず機動力を優先しています。

雷門の朱と信号の青が夜の余韻を奏でる。

交差点の信号サイクルを読みながら、車のテールライトが綺麗に抜けるタイミングを合わせました。広角で歪み過ぎないよう慎重に立ち位置を調整し、提灯の明かりを画面に散らせています。

路地の赤提灯が夜更けの余熱を残す。

人通りが少ない時間帯に、暖簾が風で揺れる瞬間を狙いました。赤の飽和を抑えるために露出を-1EVにし、背景の暗部をほんの少しだけ持ち上げています。

石畳に映る金色が静かな時間を照らす。

路面の反射を活かすため、低い位置から石畳を斜めに切り取りました。ハイライトが飛ばないよう露出を抑え、金色の輝きが滑らかになる位置を選んでいます。