Kudan Layers

朝靄を切り裂く自転車の音まで聴こえる。

靄が出る条件を予報で確認し、自転車通勤が増える時間に合わせました。逆光で靄の粒が浮かぶよう、露出を抑えつつシャッターを1/250秒に設定しています。

交差点に朝日が射し込み街の動脈が目を覚ます。

ビルの隙間から差す朝日が路面を照らす瞬間を狙い、信号の色が揃うタイミングを待ちました。露出をアンダーにして光の線を引き締め、都市の始動感を残しています。

斜光が歩行者の輪郭を引き出す午前。

通勤者が一定のリズムで歩く時間帯を選び、斜光が足元に伸びる影を強調しました。背景の看板が目立たないよう、構図を少し傾けて整理しています。

夕暮れの空が超高層の輪郭をやわらかく包む。

展望室のガラス越しだったので、反射を避けるために黒布でレンズ周りを覆いました。夕陽がビルに反射する瞬間を待ち、色が飽和しすぎないよう露出を微調整しています。

夕焼けが副都心をオレンジのシルエットに変える。

日没直後のマジックアワーを逃さないよう、露出を少しアンダーに振りながら空の色を残しました。ビルのラインが整う位置を探り、三脚禁止エリアなので手すりに肘を固定しています。